阿武隈山麓グリーンファーム。農穀の生産者集団

写真:福島阿武隈の荏胡麻

Abukuma
Vally
GreenFarm

身土不二。「食」は、人に良いと書く。 スローライフ・スローフーズが唱えられています。

人は元来、自給自足で、あるいは小さな集団が共同作業で食物を得る生活を営んでいました。近代になり、産業都市化が進むと職の分化が進み、食の生産者と消費者という関係の構造を生み出しました。食産業の台頭です。 食の文化に営利追求の企業の理念が萌芽したとき、本来のスローフーズの意味は速度を増してその方向を変えました。

自分と、愛する家族のための糧。それを、離れた知らない人のために生産し、遠くへ送るには、大型トラックと保冷車が必要になりました。流通の効率を図るべく、傷みにくく壊れない、輸送効率のいい空気含有率の少ない(たとえば真っ直ぐな)野菜ばかりが重宝されました。病的なまでに清潔を好む消費者は、化学肥料、農薬の使用を良しとしてきました。
今日、それらのすべてがスローな価値感に転化しています。

農の生産者集団、「阿武隈山麓グリーンファーム」は、自然豊かな太陽の光も十分に降り注ぐ福島県阿武隈山麓に位置します。まずは身近な地元の人のためにものづくり。そして、200km先の首都圏の家族へ。無農薬・無化学肥料で栽培される農作物をお届けします。

蕎麦畑

もちきび

たかきび

阿武隈山麓から広がるグリーンメッセージ。

地産地消から始まる食の在り方

自分たちが食するものは、自分たちでつくる。地場で生産され、そこで消費されること…。 それが命を支える「食」、あるいは「食文化」の基本となることなのです。「身土不二」ということばも、この「地産地消」を旨とするものでしょう。

GNSが位置する福島県二本松地区は、阿武隈山系の麓にあります。阿武隈山麓とは、福島県の中東部に位置し、南北に広がる広大な花崗岩類を基岩とした隆起準平原の丘陵地帯です。豊かな植生と肥沃な大地が連なり、優しい景をなしています。 そうした阿武隈山麓市町村の農業生産者が集まり、循環型農業を目指し、無農薬・有機農業事業を地産の形態から掘り起こし、この地で推進する。それが「阿武隈山麓グリーンファーム」です。120名を超える農業生産者、地域事業体が参集し動き出しています。 GNSは、その事務局として位置し、生産、加工、流通まで一貫して行っております。

グリーンフーズを、一人一人のために。有機JAS認定農作物・特別栽培農作物

阿武隈山麓グリーンファームは有機JAS及び特別栽培規格に適合する農作物の生産を目指し、取り組みを開始しました。第一に、有機無農薬の荏胡麻の生産から取り組んでいます。

ここ福島阿武隈山麓の地で生産される「荏胡麻」をはじめ「蕎麦」「小麦」「粟」「黍」などは昔から伝わる伝統の穀物です。これらの穀物を守りつつ、食の安全、人の健康によい食の提供、これが阿武隈山麓グリーンファームの使命です。

地球規模で考え、地域で行動する。Think Globally , Act Locally

食糧問題、環境問題は福島のこの地域や日本だけの問題ではありません。生命が生まれ、その生命を維持する食を育むのも唯一地球。

とぎれないその地球と歩みを合わすべく、まず韓国・中国等、近隣の国とも農・食文化交流を開始しています。

「食」の在り方への理解と共有の大切さを認識し、ネットワーク化を図っています。

荏胡麻畑

荏胡麻の刈り入れ

もちきびの自然乾燥

たかきびの自然乾燥